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私は、パパイヤ等の薬用植物の調査やビジネスで、今までに何度も与那国島や石垣島を訪れていますが、沖縄本島とも異なる、手付かずの自然の素晴しさ、住んでいる人々の心の温かさに触れ、是非多くの方々にその良さを知って頂きたくて、この旅行を計画しました。
今回は、旅費の関係もあり、ゴールデン・ウィークの次の週に行きましたが、与那国には珍しく、全て晴天に恵まれ(翌週に入梅)、最高の旅をすることが出来ましたので、ご報告いたします。
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旅程
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快晴
(前日までは雨)
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中部国際空港よりANA便にて石垣島へ
(この便は、残念ながら廃止されました。)
サトウキビ畑を見学。その後、島内を観光
* 同行者が岐阜県内の小学校のPTA会長を務めており、6月の全校
集会のときに、サトウキビを生徒に配布し体験させる計画。(将来的
には、学校間の交流も検討)
成田から到着の、宇都宮大学雑草科学研究センターの倉持先生と夕方に合流。夕食
* 倉持先生の開発した、“スーパーイワダレソウ”(被覆植物)は、
どんな劣悪な環境にも対応できる 新しい緑化用植物として注目され
ています。
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快晴
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石垣空港からJTA便にて与那国へ(約30分)
空港で迎えてくれた杉本さんに、島内を案内して頂きました。与那国島は、車で1.5時間ほどで一周できてしまう小さな島ですが、TV番組「Dr.コトー診療所」などの影響で、観光客は増え続けています。
* その素晴しい景色に全員が心を奪われました。
倉持先生に、与那国の自然環境や先生が研究をされている、イワダレソウや芝の原種の説明を受けました。
夜は、当然、泡盛を中心に、パパイヤなど島の産物で食事。
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与那国空港のJTA便
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与那国島東部の海岸
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倉持先生(右から2人目)、杉本さん(右端)と
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快晴
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全員で、魚釣り。漁場は、島からわずか30分程度。今日は、ベタ凪と聞いていましたが、島から出た途端、波は荒い。与那国では、毎年カジキ大会が開催され、良い漁場として知られています。海の色は黒く(島を出れば、水深は300m以上)、黒潮の真っ只中にあるのが良く判ります。
最初は、竿を使わずに、糸を流していたら、すぐにヒット。30〜40cmのカツオやキハダマグロが何匹も上がりました。
腕が疲れたので、今度は釣れたカツオやマグロを餌に、トローリング。1.5m〜2mクラスのシイラとサワラが5本も釣れました。カジキマグロは誰でも憧れますが、それが島の猟師さんの生活を支えて いるので、釣らせてはもらえませんでした。
船酔いの人を除き、ニコニコ顔で帰港。釣った魚は、その一部を漁港で冷凍梱包し、各自宅宛に送付。
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魚釣りって、こんなに簡単!?
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午後は、すぐ前のナンタ浜で海水浴。泳いでいるのは我々と、あと2人だけでした。
少し冷たかったのですが、最高の気分。海水を舐めるとほのかに甘い。
夜は、釣った魚をおかずに大宴会。島の人がわざわざ取ってきた珍しい貝なども出され、近くを通りかかったダイビングのグループまで参加。朝まで大変な盛り上がりでした。
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快晴
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大宴会の翌日にもかかわらず、何故か、皆さん朝から元気。バイクで出掛けたり、泡盛など土産物を買い求めていました。近所で、海水から塩を作っている、蔵盛さんの工場兼自宅を訪問。出来上がった塩を舐めると、甘みがあって美味しい。
与那国空港からJTA便にて石垣島へ
(杉本さんはじめ与那国の人たちに感謝あるのみ)
それぞれで、他の島へ行ったり、買い物に出掛けました。
私は、現在石垣島で飼育している、プレノワールというフランス原産の黒鶏を見学。石垣島は、牛肉が有名ですが、美味しい鶏肉として石垣島の名産品まで育てたい意向。
夜は、石垣牛で夕食。
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プレノワール
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快晴 |
レンタカーを借りて、島内を観光。川平湾をはじめ、島を一周しました。確かにきれいだし、良く整備がされているのですが、与那国の荒削りの自然と比較すると、穏やか過ぎて、少々迫力には欠ける気がしました。
午後、石垣空港からANA便にて中部国際空港に。
(名古屋は、大雨で肌寒く、与那国の太陽が恋しい)
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石垣島北東の海岸
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今回の旅行に参加されたのは、皆さん40歳代で会社を経営されている方々ですが(サラリーマンですと、簡単には平日に長期の休みは取れませんが)、後日旅行の感想をお聞きしました。
結果、全員が「こんな旅行はしたことがない。是非、また来年も連れて行って欲しい」という、ことでした。また、「心がすごく癒された」とか、「与那国から元気をもらえた」という言葉もありました。
「企画をした甲斐があったなあ」と満足しているのですが、実は、今回の旅は、あまりにも条件が良すぎたと思っています。今までに何回も与那国を訪れていますが、全ての日が快晴であったことはわずか1回です。夏の台風や冬の北風のため、飛行機が欠航することも珍しくはないので、この時期に旅行される方は時間に余裕を持った方が良いと思います。
また、与那国滞在中は、杉本さんをはじめ、島の皆様の好意により、漁船のチャーター料以外に、ほとんどお金を使いませんでした。家には鍵がかかっておらず、車のキーもつけっぱなしでした。そういえば、昔の田舎では、鍵をかけていなかった事を思い出しました。最近忘れていた、与那国の人たちの純粋な優しさに触れたことが、一番の癒しになったのだと思っています。
宇都宮大学の倉持先生には、漁船の手配をして頂くなど、大変お世話になりました。先生が研究をされている“スーパーイワダレソウ”が、環境/緑化で大活躍することは、間違いないでしょう。
旅行を企画して同行することは、正直大変に疲れます。来年は、一体何人の方が参加されるのかは分かりませんが、皆さんに喜んで頂ける以上、出来るだけ続けていきたいと考えています。
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